個体識別番号(タトゥー)とは、子犬の右耳の内側に入るイレズミのことです。

このタトゥはJKCのタトゥ監理委員(現在日本全体で10名程度)のもとへ子犬をつれて行き、両親との血統を確認した後に施します。そして、番号の個体ごとに血統書の申請し、発行された血統書にその番号が記入されます。

この作業により犬ごとの識別が確実に行われます。

そのため、血統書のすり替えなどの基本的ながら実際に起こり得る不正がなくなり、血統書の信頼性が向上します。

オリジアスカゴシマの繁殖犬の個体識別を行っています

ダックスフンドは一般的に耳が大きいタイプの犬のほうですが、 カニンヘンダックスなどの場合 週齢がある程度になっても、 耳が大きくならずになかなかタトゥを入れるまでに時間がかかる場合かあります。

タトゥーは誰が確認しても分かります

現在先進国ではマイクロチップなどの個体識別を義務付けている国が多い中、日本はまだ全くと言っていいほど立ち遅れているのが現状だと思います。

最近は、マイクロチップの普及にJKCも力を入れています。
しかし、残念ながら実際の現場でマイクロチップの有効性はあまりみられません。なぜなら、マイクロチップの読取り機本体を誰かが持っていなければ全く分からない(番号だけでなく、マイクロチップを埋め込んでいるのか否かさえも分からない)からです。

一時期、当犬舎でも全てマイクロチップに切り替えた時期がありましたが、現在は必要な場合を除いては全てタトゥで統一しています。

個体識別がなければ、血統証は本当に無法状態です。

個体識別を確実に行い、それぞれの飼い主が自分の飼い犬に責任を持てば、 迷子や捨てられてしまって保健所へ連れて行かれ処分される犬も必ず減ると思います。 (保健所でタトゥーを確認できれば飼い主の特定もしやすいし、逆に責任の所在も特定しやすいということ)

今後、他の先進国のように個体識別が当たり前の事として、一般の 世間に認知されることを願います。

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