ミニチュアダックスフンドに次いで人気のあるカニンヘンダックスフンドについて
現在JKCのカニンヘンのサイズ規定は胸囲が生後15 ヶ月以上で30センチ未満となっています。
この規定は理にかなっていると思いますし、こうでなくてはいけないと思います。
規定内のサイズであれば、ミニチュア同士の親から生まれた子でもカニンヘンとして血統書を申請することが出来ます。
もともとカニンヘンは、狩りをするうえで狭い穴に入り込むために小型に改良されたダックスフンドですので胸囲が小さい事が求められていたのです。足は多少長くても折り曲げて進めば狭い穴でも十分進めるらしいです。
そのためドイツにカニンヘンダックスフンドという胸囲の小さいカテゴリーが出来たのだと思います。
ですから、血統書の内容を変更する際に計測するのは胸囲のみです。
体重、体高などの規定はありません。
(とは言っても常識の範囲内の小型の体型であることは必要です)
カニンヘンの子はカニンヘン?
もともとカニンヘンというサイズのバラエティはドイツにしかなく、いわばドイツのカニンヘンダックスフンドこそが本物のカニンヘンだと思っています。
しかし以前のドイツではカニンヘン同士の交配よりもむしろミニチュアとカニンヘンとの交配で、最終的にサイズの小さい規定に見合うものをカニンヘンに登録するという方法が多くとられております。
そのなかではもちろんミニチュアサイズも生まれてきます。現在は原則カニンヘン同士の交配が主流です。
また、ドイツ純血のミニチュア同士からは明らかなカニンヘンが生まれたりもします。逆にカニンヘンに登録された犬同士(ドイツ純血)からも普通にミニチュアサイズも生まれてきます。
そこで問題なのがカニンヘンダックスフンドの子犬を購入すれば必ず小型のカニンヘンサイズになると思ってしまう事です。
いくらサイズが大きくてもカニンヘン同士から生まれた子犬は全てカニンヘンの血統書が発行されてしまいます。
現実には、体重が6キロや7キロあるカニンヘンの親同士から生まれると、子犬の血統書はカニンヘンなどという事は普通に起こりえます。
ですから、これからカニンヘンの購入をお考えの方は雌親(母犬)の確認をなさってから購入される事をお奨めします。
小さいだけではない魅力
基本的に体型が小型になればなるほど、その犬のスタンダード(犬種標準)をクリアする事は大変難しくなり、カニンヘンといえども、ダックスフンドの魅力自体が失われているのではと懸念するところもあります。それはブリーダーとしても愛好家の一人としても大変残念なことです。
当犬舎ではサイズ的にはカニンヘン、ミニチュア関係なく犬質が優れているものを種オスに使って交配しています。
経験上、ドイツ純血のミニチュア同士(カニンヘンの血筋)の親犬から生まれるカニンヘンダックスフンドに構成の良い犬が多いように思います。
大きさだけではない、ダックスフンド本来の魅力を感じて頂ければと思います。